「わらび摘み唄」は三橋美智也さんの歌手生活25周年記念「三橋美智也 民謡の世界」に収録された新民謡です。
作詞の夢虹二さんは、キングレコード専属の作詞家で、「すうじのうた」「とんぼの中にぼくがいる」などの童謡や、三橋美智也さんの曲ではTV主題歌「大番」「やっさもっさ音頭」を作詞しました。
作曲の川上英一さんは三橋美智也さんの多くの編曲を手掛け、作曲は「マドロス家業はやめられぬ」「いって来るぜ」「ふるさとの笛」「浜木綿の花咲けば」「白鳥の恋」「なみだそこどけ演歌が通る」「白い貝がら」などがあります。
笛や太鼓のお囃子が美しいですね。 民謡は人々の労働歌であり、労働の喜びを歌っています。 わらびは、春まだ開ききらない若葉を食用とします。 春の野の、わらび摘みの風景、かわいい娘たちの恥じらい、そのさわやかな色気もただよってくるようです。 春のわらび摘みは、古くから人々の関心が深く、『源氏物語』に「早蕨(さわらび)の巻」があり、「君にとてあまたの春をつみしかば常を忘れぬ初わらびなり」の歌が詠まれています。
三橋美智也さんはどのように歌っているでしょうか。
「はーぁ ぁぁぁ」
鼻音
「おとめわぁらぁびぃはぁ はーぁ つまれ よぉとぉー」
鼻音
「はるのぉさかぁりぃにぃ なあ もえてくぅるぅ」
謡曲風
(は ちょい ちょい)
「わらびこーぉぶぃしを なじょふりあげぇぇるぅ」
語呂
「はずかしいぃかぁぁらぁ ふりあぁげぇるぅよぉぉー」
鼻音 語呂 語呂 語呂 ビブラート
(は ちょい ちょい)
謡曲の要素もある、格調高いわらび摘み唄を 三橋美智也さんは、歌に声の情緒を添えて、のどかな早春のわらび摘み
の風景を歌っています。