解説記事一覧

酒の苦さよ 〜新相馬ぶし酒の苦さよ〜新相馬ぶし〜作詞 山崎正編曲 山口俊郎アー酒の苦さが心にしみてヨ恋のいたでが 増すばかり増すばかりアー酔えば切なく瞼の裏にヨ残るおもかげ 何としよう何としょうアー泣いた涙でうすめた酒にヨ恋の苦を かみしめるかみしめるアーみんな夢だと 諦めながらヨ酔えぬお酒で 泣きあかす泣きあかす歌メモこの歌が一番最初に三橋さんが歌った歌です新相馬ぶしが歌謡曲の中にはいっています...

作詞 山崎正 日本民謡 編曲 山口俊郎石川啄木を歌ったものです。非常に美しい声で歌われています。民謡の南部牛追い唄を、山口俊郎さんが編曲しています。流行小唄といわれていました。三橋美智也さんは、民謡からはいったというので最初は、純粋な歌謡曲ではなく、民謡調の流行小唄を歌っていました。流行小唄は数曲だしていますが、なかなか売れずに悩んでいた時期の歌です。「おんな船頭唄」までにうたわれた流行小唄は「酒...

あゝ靖国の花が散る靖国神社の祭神は、246万658柱。戊辰戦争からはじまっているが、今回、西郷隆盛は祀られていないと知りました。(涙?)政府軍だけがまつられている。国民という立場からすれば、偏った神社だと感じる。作詞者の川内康範さんは月光仮面の作家である。その作風から情熱と真実の人と思う。芸能界の助っ人として、まるで月光仮面のように活躍された。三橋美智也さんも助けてもらったことがある。「ああ靖国の...

うまくいかないことは、運命っていいますよね。手も足もでないかたつむりみたいな自分。たまには酒におぼれることもある。雨の中のカタツムリをみていると、そんなことを思う。夢を持って東京にでてきて、がんばってみたけど、角も出せないこの始末。こんな雨降りにはギター流しのしごともない、いっそのことともに語ろう、飲み明かそう。なんてやさしい歌なんだろうと思います。東京という、生存競争の厳しい世界。その中で勝ち組...

矢野亮さんと吉田矢健治さんは「夕やけとんび」のコンビです。恋にやぶれたり、絶望的な気分の時は、だれにもあるものです。死にたいような気分になったとき、楽しいことを思い出すように、心の傷がいえるように三橋美智也さんが応援してくれる歌のように感じます。三橋美智也さんの歌を聞くとき、どうしても三橋美智也さんの人生と重ねてしまいます。作家の先生たちも、三橋美智也さんの心の傷をおもんばかって歌を作っているよう...

あんたの背中は温かい。男の背中で遊んだり、甘えているかわいい女の姿が見えてきます。作詞は福田一三さん、作曲は「いいもんだな故郷は」の川口真さんです。男女のやさしいいたわりの気持ちが表現されています。この歌を、三橋さんは、ほとんどこぶしを使わずに歌っています。「能ある鷹は爪をかくす」といいますが、そんな感じです。昭和50年代に入り、歌の世界が、一般の人が歌いやすいような歌い方をもとめるようになると、...

「雪の泉岳寺」は 「三橋美智也の忠臣蔵」のレコードアルバムに収録されています。作詞はすべて藤間哲郎さんです。 作曲は、細川潤一さん、吉田矢健治さん、中野忠晴さん、山口俊郎さん、飯田三郎さん、佐伯としをさん、桜田誠一さん、林伊佐緒さんという三橋美智也さんのミリオンヒット曲ーメーカーのそうそうたる方々です。 雪の泉岳寺は飯田三郎さんの作曲です赤穂義士の討ち入りは、元禄15年12月14日(1703年 1...

燕が帰る三橋美智也さんのミリオンヒット曲メーカーの作詞横井弘さんと作曲の吉田矢健治さんです。 三橋美智也さんは横井弘さんのことを自書「ミッチーの人生演歌」の中で 「横井弘先生も非常に純情派、ナイーブ派の方でしょう。万年青年みたいに、いつも若々しいのです。お酒もだいぶ強い方です。 「哀愁列車」「俺ら炭鉱夫」「赤い夕陽の故郷」と数えあげたらきりのないほ私の作品リストにのっています。 なかなかのヒットメ...

三橋美智也さんのミリオンヒット曲メーカーの作詞 東條寿三郎さんと、作曲の吉田矢健治さんです。「月の峠路」は、立川談志さんによって、再発掘された歌です。 ウキぺディアによれば、談志さんはは無類の歌謡曲ファンで、青春時代は歌声喫茶に通いつめた。晩年には『談志絶唱 昭和の歌謡曲』という本を出版もした。ディック・ミネ、田端義夫、三橋美智也などのファンでもありほとんどの曲を歌えるほどで、落語家になってからは...

「あゝこの街に雨が降る」38年5月に発表された、作詞の矢野亮さんと作曲の佐伯としをさんの作品です。雨の別れは悲しみをかくしてくれる。雨は泪をかくし、心に燃える火も消してくれる。泪で滲んだ空に、星をみつけよう、ふたりながめた星を。私なりの歌の解説を試みてみましょう。三橋美智也さんは高音の美しさが評価されています。私は三橋美智也さんは音域がひろく、高音だけでなく、低音も美しい声だということに気が付きま...

三橋美智也さんのミリオンヒット曲メーカーの作詞の横井弘さんと作曲の船村徹さんです。 「ど根性船唄」は「さすらい船」(横井弘・船村徹)のB面です。船村徹さんはキングレコードで故高野公男さんと組んで作曲をしていた時期(昭和31年まで)があります。そのころの思い出を、三橋美智也さんは「ミッチーの人生演歌」の中で書いています。引用「あの娘が泣いている波止場」の高野公男さんは作曲の船村徹さんとのコンビで有名...

三橋美智也さんご存命当時からのファンの方が、「ああ新撰組」は当時、小学生がよく口ずさんでいました」「子供の間に人気がでるというのが、大ヒット曲の要件だろう」とコメントを寄せてくださいました。テレビ主題歌でもないのに、昭和30年代に110万枚の大ヒットとなった。「あゝ新撰組」は三橋美智也さんのミリオンヒットの16位に輝いています。当時の三橋さんの人気のすごさがしのばれます。テレビ主題歌となったのは昭...

三橋美智也さんのミリオンヒット曲メーカーの 作曲の中野忠晴さんと作詞の永井ひろしさんです。中野忠晴さんは、昭和45年2月19日に60歳で、亡くなっていますので、3月発表の「蝶々とかかし」は、三橋美智也さんに書かれた遺作といえます。中野忠晴さんは、三橋美智也さんのミリオンヒット曲の「あゝ新撰組」「おさらば東京」「赤い夕陽の故郷」「達者でナ」の作詞者で、戦前はジャズ歌手として活躍しています。 編曲は上...

「ちょっとお話しませんか」の作曲の北沢美智也は、三橋美智也さんのことです。なぜ北沢を名乗っていたかというと、三橋美智也さんの「ミッチーの人生演歌」をみていただけばわかりますが、三橋美智也さんは、まだ歌手として活躍していない前に、北沢夫妻におせわになり、子供のいなかった北沢家の養子になりました。北沢夫妻が三橋美智也さんの真面目でやさしい人柄に惚れたのでした。その後、三橋に戻っています。作詞者の山川啓...

「ちんから馬子唄」は、三橋美智也さんのミリオンヒット曲のメーカーの横井弘さんと佐伯としをさんの作品です。お二人の作品は数多く、「海の騎士」「東京よいとこ」「保津川下り」「情け無用の男」「故郷はどこさ」「ネズミがちゅー」「センチメンタルガイ」「懐かしの高原」等があります。「ちんから馬子唄」は、34年8月に発売で、34年7月には「古城」が発売されています。三橋美智也さんの歌唱がますます充実している時期...

三橋美智也さんのヒット曲メーカーの作詞のたなかゆきおと桜田誠一さんの作品です。たなかゆきおさんの作詞、桜田誠一さんの作曲の作品には「雪のだるまさん」があります。こちらもすばらしい曲です。「つばくろやくざ」は、 市川右太衛門主演の東映映画「男度胸のあやめ笠」の主題歌です。三橋美智也さんの股旅もの上げてみると、「ご存知赤城山」、「笹川月夜」、「逢いぞめ笠」(映画主題歌)、「一本刀土俵入り」、「折鶴三度...

「ディスコ天国」は「激れミッチー」に収録されています。「激れ!ミッチー」(げきれミッチー)は、1979年にリリースされた三橋美智也のスタジオ・アルバム。ゴールデンアロー賞特別賞受賞を記念して出された。「三橋美智也もう一つの世界」というサブタイトルが付き、ヴォーカル4曲・インストルメンタル4曲の計8曲が収録されています。作曲の佐藤ひろしさんは、日本のシンセサイザー音楽の草分け的存在で、海外でも活躍、...

三橋美智也さんのミリオンヒット曲メーカーの作詞の横井弘さんと作曲の桜田誠一さんです。横井さんは三橋美智也さんの曲をたくさん書いています。横井弘さんの曲をあげてみましょう。 1「男の港」2「かたみの時計」3「月のひとり舟」4「春雪」5「はてない航路」6「夕月」7「なみだ雪」8「里恋がらす」9「あゝ新縁組」10「二人の朝はきっとくる」11「哀愁列車」12「俺ら炭鉱夫」13「別れ笛」14「おさらば東京」...

三橋美智也さんのミリオンヒット曲メーカーの林伊佐緒さんとたなかゆきおさんの作品です。林伊佐緒さんは、三橋美智也さんの歌をたくさん書いています。 1「二人の朝はきっとくる」2「リンゴ村から」3「木曽恋がらす」4「母恋吹雪」5「リンゴ花咲く故郷へ」6「島のみえる峠」7「幸福さん」8「てんまり波止場」9「泣くなよしきり」10「みかんの故郷」11「島のあんこさん」12「日本音頭」13「離れるもんか故郷を」...

作詞のいしいたもつさんは「ハリスの旋風」の作家です。作曲の玉木宏樹さんは、クラッシックや映画テレビ音楽の作曲家で、湯原昌幸「雨のバラード」の作家。冗談音楽「しゃべるヴァイオリン」を作曲していますリー・トレビノさんはメキシコ系アメリカ人のプロゴルファー。極貧に生まれ、5歳から綿農家で働き、家計を助ける。叔父がゴルフのきっかけをつくる。毎日仕事の後に少なくとも300球のボールを打っていた。プロに転向後...

みちのく六人ばやし」は、三橋美智也さんの歌手生活25周年記念「三橋美智也 民謡の世界」に収録された新民謡です。三月のひな祭りの五人囃子は知っていますが、それよりも多い六人囃子はさだめしにぎやかでしょう。元来、囃子(はやし)は、四拍子(笛、大鼓、小鼓、太鼓)でもって、謡や能をはやしたてることにあります。「津軽三味線」「リンゴ」「リンゴ娘」「こけし」「かまくら」「チャグチャグ馬っこ」「十和田湖」「八幡...

作詞はたなかゆきおさん。作曲は三橋美智也さんです。もがり笛とは冬の激しい風が竹垣や柵(さく)などに吹きつけて発する笛のような音とあります。見えてくるのはすさまじい吹雪です。三橋さんは厳寒の津軽地方に何度も民謡のルーツをもとめて古老を訪ねたことがあります。そして、ご自身も十代のころ、民謡公演巡業中に凍死寸前の事態に遭遇したことがあります。貧しさと寒さの体験から歌いだされる子守歌は胸をうちます。三橋美...

「わらび摘み唄」は三橋美智也さんの歌手生活25周年記念「三橋美智也 民謡の世界」に収録された新民謡です。作詞の夢虹二さんは、キングレコード専属の作詞家で、「すうじのうた」「とんぼの中にぼくがいる」などの童謡や、三橋美智也さんの曲ではTV主題歌「大番」「やっさもっさ音頭」を作詞しました。作曲の川上英一さんは三橋美智也さんの多くの編曲を手掛け、作曲は「マドロス家業はやめられぬ」「いって来るぜ」「ふるさ...

「哀唱琴の海」は、三橋美智也さんの歌手生活25周年記念「三橋美智也 民謡の世界」に収録された新民謡です。「哀唱琴の海」は「三橋美智也大全集」と、「父子星」のB面にも入っています。作詞の東次郎さんはフランク永井さんの「賀茂川小唄」鶴田浩二さんの「流転夜曲」の作者です。三橋美智也さんは、桜田誠一さんのことを自書「ミッチーの人生演歌」でこう書いています。「桜田誠一さんは、私と同世代ということもあって仲が...

逢い初め笠作詞が高橋掬太郎さんで、作曲は飯田三郎さんです。長谷川一夫さん主演映画の主題歌です。三橋さんの股旅ものが多いですが、三橋さんの股旅ものの特徴は小節がスムーズなことです。三橋美智也さんの股旅ものは、従来の股旅ものと歌い方が違っています。股旅ものといえば上田敏さんです。上田敏の股旅ものといえば、「流転」があります「流転」と「逢い初め笠」は違う歌ですが、比較してみました。上田敏さんの流転の中に...

「妻恋船頭唄」は1978年にリリースされた三橋美智也のスタジオ・アルバム「三橋美智也の世界」に収録されています。「三橋美智也の世界」は三橋さんの歌手生活25周年特別企画として発表され、未発表曲・新曲を含めた全70曲が5枚組ボックスに収録されています。「妻恋船頭唄」は、他のYouTubeに昭和35年に録音されたと記録がありますが、録音はもっと前かもしれません。飯田三郎さんは「折鶴三度笠」「草笛の丘」...