「哀唱琴の海」は、三橋美智也さんの歌手生活25周年記念「三橋美智也 民謡の世界」に収録された新民謡です。
「哀唱琴の海」は「三橋美智也大全集」と、「父子星」のB面にも入っています。

 

 作詞の東次郎さんはフランク永井さんの「賀茂川小唄」鶴田浩二さんの「流転夜曲」の作者です。

 

 三橋美智也さんは、桜田誠一さんのことを自書「ミッチーの人生演歌」でこう書いています。
 「桜田誠一さんは、私と同世代ということもあって仲がいいし、「美智也数え唄」「ソーラン唄だより」「あの人は遠い人」といった唄を作曲してくれています。しかも、桜田さんは津軽の出身。生まれついてから太棹が身にしみこんでいるのです」
(引用終わり)

 

桜田誠一さんは、三橋美智也さんのヒット曲を沢山書いています。
 1「ごろすけほう」2「民謡酒場」3「笛吹峠」4「僕は機関手」5「東京が泣いている」6「迷子のとんびっこ」7「雪のだるまさん」8「あばよ」9「夜のマネキン人形」10「津軽追分」11「またくるぜ東京」12「花の八幡船」13「北海道函館本線」14「アヤヤアパパ」15「津軽恋しや」16「山は百万石」17「赤い林檎っこ」18「日本人」19「津軽の三男坊」20「つばくろやくざ」21「美智也数え唄」22「さすらい列車」23「道産子だい」24「舞扇花柳流」25「ああ日蓮」26「ソーラン唄だより」27「みかん船だより」28「大番」29「花っこ追分」30「泣きたい岬」31「天竜やくざ」32「あの人は遠い人」33「いのちの恋をすてたんだ」34「堀のある町」35「哀唱琴の海」36「越後絶唱」37「忘郷花」38「ウンダウンダ」39「ジェット機の男」40「さよならの花」41「砂丘」42「無銭旅行」43「みれん山唄」44「行こう遠くても」45「国境の母」46「あゝ関ヶ原」等なんと46曲もかいています

 

この曲は、三味線とゆったりとした尺八の音が美しいです
博多節のような感じの歌です。

 

三橋美智也さんはどのように歌っているでしょうか

 

「くもがーぁ とんでるーぅ かぜーぇがぁなくーぅ」

 

 「なみにーぃ くぅだけぇたぁー すぎーぃしぃひぃぃのぉー」  
                     語呂    ビブラート
 「かぃらぁぬぅゆめの ひとひらをー」
 訛り
 「せめーぇてぇうかべて ほしいのにぃ」

 

「ふかぁいしじまがぁ かえるだけきぃ」
                訛り
 「えーぃぃぃぃー とりもぉかよわぬ ことのぉぉうぅみぃ」   
   訛り                 語呂

 

三橋美智也さんは、訛りを残しています。 最後の「え」を「い」と歌っています。
 ご自分の訛りを、修正せずに、そのまま出しています。
 歌の中に、情緒を出しているのだと感じます。